Aug 13, 2012

雨季の月曜日(コナクリにて)

今日は朝一で近くのクリニックに行きマラリアのテスト(ここ数日身体がだるかったので念のため)、2時間のセクション・ミーティング、ボスと2012年の活動結果評価に使う指標の見直し、(この辺で、メールをチェックしながらテイクアウトの春巻きでランチ)、教育省のカウンターパートと電話打ち合わせ、これから先生の研修をしてもらうパートナーとBudgetの最終検討、近隣の国のUNICEF事務所で働く同僚とTele-conference(勿論仕事の話が目的だったけど、息抜きになった!)、人事セクションとこの間やった採用インタビューの報告書で意見が違うところを議論、NY本部が送ってきた表(また・・・)を使って同僚がドラフトしてくれた資料を手直しし、朝からたまったメールを一通りチェック、今日来たCourierを片付け、明日の識字教育コーディネーション委員会の会合の準備をして・・・いたらあっという間に10時だった。

今日やったこれらのことは、Invisibleで学校に行けない子どもたちに役立っているのだろうか。面倒だと思える仕事も間接的には「なぜ私がギニアにいるのか」に繋がっているのだろうか。

月曜だし8時には事務所を出ようと短距離走を走る意気込みで仕事をしていたのに10時になり、あーあ、と事務所を出て、上のようなことをふんわりと考えながら、街頭がない真っ暗な道を、水溜りと歩行者に気をつけながら車を家まで走らせる。ただでさえ視界が悪いのに、対向線側からライトを下げずに突っ走ってくる車にイラっとする。ふと目に入ってきたのは、2本の光る棒状の物体。近づくとアルミか何かでできた松葉杖2本を使って道路際の水溜りの中を歩くおじさんだった。彼を脅かさないようにできるだけ車を道路の反対側に寄せて通り過ぎる。10秒もしないうちに今度は光る車椅子。乗っている男性の足はさっき見た松葉杖ほど細かった。4駆に乗っている私でも危険に遭いそうになるオートルート(高速道路のギニア・バージョン)を慣れた手つきで車輪を回して渡っていく彼を横目で見ながら、ふと気づいて、疲れが吹っ飛んだ。そうだった、私はこの世に生きている人たちが少しでも人間らしい生活ができるように、今ここにいるんだった。松葉杖や車椅子で泥道を歩く人たちに決して易しくはない街。そんな彼らにも、困難ながらもまだ行きたいところに行ける自由がある。ギニアには、私の視界には一生入ることのないだろう、家から一歩もでられない障害を持った人たちも多くいるのだ。5キロ離れた学校に歩いて行くことができない子どもたちも。

「気づき」を思い出さされ、マラリアのテスト結果もネガティブだったし、また明日からできることをやっていこう!という気持ちにしてくれた帰り道だった。

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